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毛深い人はワキガになりやすい?

毛深いことが必ずしもワキガの直接の原因とは言えませんが、ワキガになっている人に、体毛の濃い人が多いのは事実です。ワキガ臭のもとになるアポクリン汗腺や皮脂腺は、体毛の毛根部に開口していることはご説明しました。体毛の多い人は普通の人と比べて汗腺類が多く、それだけアポクリン汗の分泌量も多くなります。ワキガの人に汗っかきな人が多いのと同じようなメカニズムですね。また、体毛が濃いと汗腺類からの分泌物が皮膚表面に長く留まりやすいため、それだけ細菌が繁殖しやすく、結果、ワキガ臭に拍車をかけることになるのです。

男性の場合は、毛深い人ほど男性ホルモンの働きが活発だと考えられますから、アポクリン汗腺が性ホルモンの影響を強く受けることもあって、やはりワキガになりやすいと言えるでしょう。もちろん、全ての毛深い人がワキガになるわけではありませんが、その確率は普通の人に比べてかなり高いようです。体毛が濃い(多い)人の方がワキガになりやすいのであれば、女性より男性に多いのでは?とお考えの方もいると思います。その理由を考えてみましょう。まず考えられるのは、ニオイに対する感受性の違いでしょう。男性の場合は「気にはなるが、命に関わるわけでもないし、まあいいか」と、受診にいたらないケースが多いとは言えるでしょう。

男性が来院される場合は、外食産業に従事している方や営業職の方など、仕事上での影響を懸念する方が多いようです。ですが、その点を考慮しても、現実的に女性の方にワキガ臭が発生する人が多いのは、ワキガの主なる原因をつくるアポクリン汗腺にあります。女性は男性よりもアポクリン汗腺が多く分布しており、性ホルモンの影響で活発に働いているからです。また、一般的に女性の皮下脂肪のほうが厚いので、汗をかいたときによりニオイを発散させる要因となり得ます。さらに個人差はあるものの、女性にはスイーツ好きな方が多く、糖分や乳製品をよく摂るために、汗腺類の働きを活発にする傾向にあることも、ワキガ臭を助長しているようです。