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「ワキ汗・ワキ臭チェック」チェック項目には理由があります③

靴や靴下が臭う
足の裏には汗腺がたくさん存在します。主にエクリン汗腺なので、ワキガとは直接関係はありませんが、多汗症の人は常に靴の中がじっとり湿っていることが多いようです。靴の中はただでもムレやすくニオイを発しやすいところですが、あまりにもひどい場合には多汗症を疑ってみるべきでしょう。

家族にワキガ体質の人がいる
ワキガは体質によるものですが、これは高い確率で遺伝します。両親のどちらか、あるいは両親ともワキガ体質の場合には、遺伝している可能性が高いと言えます。もちろん、これも必ず遺伝するわけではありません。 

自分で自分の二オイがわかる
人間の喚覚は麻痺しやすいものです。ですから、自分で自分のこオイを感じることは、ほとんどありません。にもかかわらず「自分のニオイがわかる」というのは、かなり強いニオイを発している可能性があります。ただし、大量に汗をかいた時の「汗臭さ」とワキガは別物ですから、自分のニオイをチェックするのは入浴後をおすすめします。また、最近ではニオイに敏感になり過ぎる『臭うかも症候群』に陥っている人が増えています。いずれにしても「本当にワキガなのか?」を確認することが重要ですから、早めに専門医に相談することをおすすめします。

他人からのニオイを指摘されたことがある
これも、ワキガのニオイなのか単なる汗臭いだけなのか、見極める必要があります。また、遠慮せずにものを言ってくれる人間関係の有無によっても状況は異なりますから、他のチェックポイントと合わせた判断が望まれます。指摘してくれる人がいる場合は、より清潔を心がけてみて、軽減されたかどうかを聞いてみるチャンスもあるわけですから、もしも軽減されない場合は、やはり専門医の診察を受けたほうがいいでしょう。

「ワキ汗・ワキ臭チェック」、いかがでしたか? 先に述べたように、これらはあくまで目安です。しかし多汗症はともかく、ワキガ体質は自分では比較的気づきにくいため、知らないうちに周囲の人に不快な思いをさせているかもしれません。あるいは反対に、必要以上に自分のニオイに敏感になる『臭うかも症候群』に陥っている可能性はないでしょうか。一人で悩んでいても何の解決にもなりません。「ひょっとして?」と思ったら、気軽に専門医へ相談してみましょう。あなたの重荷はずいぶん軽くなるはずです。

「ワキ汗・ワキ臭チェック」チェック項目には理由があります②

肉類や油っこい食べ物が好き
ワキガと食生活には密接な関係があります。動物性の脂肪やタンパク質、揚げ物などの油脂類を大量に摂っていると、過剰な栄養分は皮下脂肪として蓄積され、その結果、アポクリン汗腺や皮脂腺を刺激して活動が活発になり、分泌物も多くなるのです。また、肉類や脂っこいもの、甘いものには体液を酸性にする作用もあり、ワキガ体質でなくても体臭や汗の臭いがきつくなることがあります

お酒が好き
アルコール類は汗腺類の活動を促進します。つまり、お酒を大量に飲むことで、汗のニオイを強くする要因になるのです。スパイス類にも発汗作用を促すものがありますから摂りすぎには注意が必要かもしれません。

緊張や興奮をすると汗ばむことが多い
気温が高い場合だけでなく、精神的な緊張を受けると汗をかきます。いわゆる「手に汗握る」状態ですので、これ自体は正常な生理的現象です。しかしあまりにも大量の汗をかく場合には、多汗症の疑いがあります。多汗症はワキガと別ものですが、密接な関係がありますから、やはり注意が必要でしょう。

ストレスをためやすい
ストレスを受けると、ワキガの原因となる汗腺類にも影響を及ぼします。そのため、ストレスは多汗症の原因に一つであり、ワキガを悪化させる要因の一つにも挙げられています。最近、日本でもワキガ人口が増えていると言われていますが、この背景には、現在の”ストレス社会”が一因であるとも考えられるでしょう。

衣類のワキの下に汗ジミがよくできる
この汗ジミの正体はアポクリン汗腺や皮脂腺からの分泌物に含まれる色素です。エクリン汗腺からの汗は透明ですが、アポクリン汗腺からの汗は蛍光を放つ濁ったもので、PH値もやや高いのが特徴。シャツなどのワキに黄ばみがよくできる人は、汗腺類が活発に働いている証拠。それだけ、「ワキガ・多汗症」の可能性が高いわけです。

「ワキ汗・ワキ臭チェック」チェック項目には理由があります①

冬でも汗が多い
汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺は手の平や足の裏をはじめ全身に分布し、主な機能は、体温調節のための発汗作用や皮膚の乾燥防止です。したがって、気温の低い冬でも大量の汗をかく場合は生理反応とは言えず、多汗症の疑いが強いということが言えます。

耳アカがいつも湿っている
2種類ある汗腺のもう一方であるアポクリン汗腺は、腋の下や乳首、おへそのまわり、陰部、そして耳の穴という、特定の部位に分布しており、本来の機能は性的アピールであると言われています。ワキガの原因は、このアポクリン汗腺が活発に活動しているからなのです。そこで、なぜ耳アカが乾いているか湿っているかがチェックポイントになるかというと、耳アカのたまる外耳道には汗腺であるエクリン汗腺がないからです。にも関わらず耳アカが湿っているということは、外耳道にアポクリン汗腺が多いということです。

毛深い
外耳道にアポクリン腺が多いということは、脇の下にもアポクリン腺が多いと考えていいでしょう。アポクリン汗腺は体毛の毛根部に開口しているため、毛深い人はそれだけアポクリン汗腺が多いと言えます。また体毛が多いということは、汗や皮脂が毛にからみ、いつまでも皮膚に付着していやすい環境です。細菌の温床になりやすいので、それだけニオイが強くなります。毛深い人がすべてワキガ体質であるとは言えませんが、その確率は高いと言えるでしょう。

脂性である
アポクリン汗腺は、性ホルモンの刺激によって活発化します。皮脂を分泌する皮脂腺も、同様に性ホルモンの影響を受けているので、脂性、すなわち皮脂腺が活発であることは、アポクリン汗腺も活発に働いていると考えられます。この場合ももちろん、脂性の人がすべてワキガ体質とは限りませんが、可能性が高いと考えられる要素の一つです。

まずはあなたの「ワキ汗・ワキ臭チェック」から

自分のニオイを疑っている人にとっては「臭うかもしれない症候群」という言葉が生まれるほど、余計に心配が募るのですね。そこで、自分でもある程度の診断ができるチェック表を紹介します。肩の力を抜いて、それぞれの項目に「はい」「どちらとも言えない」「いいえ」のうち、あてはまるものに○をつけてみてください。

●冬でも汗をかくことが多い
●耳アカがいつも湿っている
●毛深い
●脂性である
●肉類や油っこい食べ物が好き
●お酒が好き
●緊張したり興奮したりすると、すぐに汗ばむ
●ストレスをためやすい
●衣類のワキの下に汗ジミがよくできる
●靴や靴下が臭う
●家族にワキガ体質の人がいる
●自分で自分のニオイがわかる
●他人からこオイを指摘されたことがある

「はい」は2点、「どちらとも言えない」は1点、「いいえ」は0点として集計します。

●18点以上 ワキガ体質の可能性大
かなり強いニオイがあっても不思議ではない状況で、あなたが気づいていなくても、ワキガ体質であることが疑われ、周囲の人の多くは何らかの不快な思いをした可能性があります。あなたの性格やお仕事、生活環境などにもよりますが、気になる方は早めに専門医に相談し、必要ならば治療を受けた方がいいでしょう。

●14~17点 ワキガ体質の可能性あり
中程度のワキガ体質が疑われます。時として強いニオイを発しているかもしれません。汗をかいたらこまめに拭くなどのセルフケアに気をつけていても、限界があります。脂っこい食事やたくさんのお酒を飲まれる方、ストレスの多い方など、食事内容や生活習慣によっては、今後さらに症状が悪化することも考えられます。一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?

●8~13点 ワキガ予備軍
現時点ではあまり心配はないと思われますが、あえて言えば、「ワキガ予備軍」と位置づけることもできます。油断をしないほうがいいでしょう。お酒の飲み過ぎや脂っこい食事のとりすぎなど食生活に注意しておくことは、ワキガ以外の健康管理においても損はありませんね。日頃から清潔に保つなどのセルフケアを心がけて、ワキ臭を悪化させない生活をされることをおすすめします。「それでも心配」な方は、もちろんカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。

●7点以下 ノー・プロブレム!
ワキガ・多汗症である確率はかなり低く、まず問題はありません。ニオイが気になることがあるとしたら、単なる汗臭さか、あるいは「臭うかもしれない症候群」。つまり、取り越し苦労だと思われます。あなた本来の明るさ、積極性をとりもどしてください。

以上は大まかな診断です。あくまで自己診断による目安ですから、点数が高いからといって、必ず「ワキガ体質である」と断定することはできません。参考資料としてお考えください。

嗅覚 その不思議なアンバランス

「匂い」、「臭い」、「ニオイ」。それぞれに好ましいもの、不快で不潔な印象に結びつくもの、あえて快・不快の表現をオブラートに包んだものとして使い分けられます。喚覚には、それだけ情緒的な要素が多いのかもしれません。街ですれ違った人から、昔つき合っていた人と同じ香りが漂ってきたりすると、瞬時にその人の面影、声、振った手の感触までが生き生きとよみがえってきて…。そんな経験はありませんか? 喚覚とは、人の五感の中でも最も長くその感覚を記憶することができるのだそうです。

一方で、部外者が入ると汗臭くてたまらない体育会系の部室なども、普段使っている当事者達はほとんど何も感じないことはよくあります。あるいは、旅行に出かけてしばらくぶりに帰ってきたときに感じる我が家のニオイにしてもそうでしょう。喚覚は連続的な刺激にはいとも簡単に鈍感になつてしまう感覚でもあるのです。「過剰に気になる」と「自分では気づかない」が混在するのも、私たちの喚覚の不思議なアンバランスのゆえなのですね。

どちらにしてもワキの臭いの「なんとなく」は、あなたの心身の安らぎの阻害要因になりかねません。こオイの悩みを解決する第一歩は、その実態を正しく理解することです。ワキ汗とワキの臭い。悩みをもつ人にしかわからない、とてもデリケートな問題です。「もしかして、私ってワキガ?」と不安に怯えながらも、誰にも相談できず、漠然としたコンプレックスを抱えながら生活しているのは、本当に大変だと思います。

周囲の人にとっても、ニオイに関することは慎重にならざるを得ません。たとえ、「ツライな…」と思ったとしても、それを本人に伝えることはなかなかできません。本人が自己アピールのために(しばしば過剰に)つけている香水でさえ、よほど親密でなければなかなか言い出しにくいもの。ワキガのニオイに関しては、さらに言いづらいのが人情です。

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